わたしのLGBT〜Xジェンダー編〜

セクシュアルマイノリティ、通称LGBTのまことのXジェンダーを探す旅

まことはFTXである

FTXとは、Female to Xgenderの略らしい。

 

身体は女性で自認は中性、または無性という意味だ。

 

わたしが自らをXジェンダーだと思いはじめたのは、わりとつい最近のこと。

 

その理由の発端は、幼少の頃から無意識に抱いていた違和感。他人とどこか違うじぶんにようやく気がついたからだ。

 

あえて上げるとするなら、考え方が違った。価値観が違った。女性として見られるより男性として見られたかった。

 

あくまで主観としてだけど、一般的な女性のタイプとは、どうもズレがあった。

 

それでも、女性と男性のどちらかしかないと思いこんでいたから、女性でないなら男性になりたいと考えた時期もあった。

 

成人したらスリーピーススーツを作るのが夢だったし、ネクタイをする事に喜びを禁じ得なかった。

 

昔は男性が苦手だったけれど、年を重ねて改めると、それがじぶんの中の女性嫌悪だったのではと思い直した。

 

異性からも同性からも女性として見られる事に違和感を覚えていた。

 

まるで女性という皮を被って生活しているような、漠然とした感覚だったけれど。

 

当時名付けようのなかったその感覚は、いつどこから生まれたのかわからないけれど、もしかしたら母親に捨てられた経験からかも知れないし、父親から受けたモラハラが原因かもしれないし、幼少に遭遇した痴漢のせいかも知れない。

 

Xジェンダーとはこういうもの、という絶対的な定義があるとは云えないし、あくまで個人の受け取りかたでさまざまに認識されている、もしくは認識もされていないから、もしかすると本当はもっともっとXジェンダー(に属せるセクシャリティ)は存在するのかも知れない。

 

 以上のことから、わたしはじぶんを女性でもなく男性でもない、あるいはどちらとも認識されたくない中性のXジェンダーだと判断している。

 

身体はほぼ女性なので、見た目や仕草や振る舞いから女性としか見られないのは残念だけれど、じぶんはあくまでXジェンダーなのだと主張させてもらっている。

 

誰がなんと言おうと、これがわたし。

 

もしも女性か男性のどちらかハッキリとした自認でいられたなら、どれだけ楽だったかも知れない。

 

迷うことなくわたしはこうだ、と確信できるならそれに越したことはない。

 

でもそれができないから、セクシュアルマイノリティは生きにくい人が多いのだろうな。

 

そうでない人からは、せめて察してもらえたらと思う。