わたしのLGBT〜Xジェンダー編〜

セクシュアルマイノリティ、通称LGBTのまことのXジェンダーを探す旅

続まことはFTXである

じぶんがXジェンダーであると高々に宣言はしたものの、その実そんなことは案外どうでもよかったりする。

ありのままのじぶんでいられれば、それだけでいいかなと思っている。

けれど残念なことに…世の中には、他人の自認を否定したい人間も存在しており、それが身近な人や大切な人だったりすることがある。

なんの関係もない相手から否定されたとしても、互いに離れて仕舞えばそれはそれで済むかも知れない。けれどそれが大切な人だったり身近な存在なら、その衝撃は計り知れない。たとえどんな理由や偏見があるにせよ、一番理解して欲しい相手から否定される事がどんなに辛いことか、想像してみて欲しい。

じぶんを女性、あるいは男性のどちらにも自認できないことを、そう振る舞えないことを責められる。そうできないことを認めてもらえない。それは死にたくなるほどしんどい。

あなた(の身体)は女性だーー

だから女性らしくすべきだーー

それ以外の振る舞いはしてはいけないーー。

 

女性らしくないじぶんは受け入れてもらえない。

そもそも女性らしさとは、男性らしさとは、その定義はすでに過去の遺物になりつつあるのに。

ともかく素のじぶんがそうである以上は自身がそれを肯定しなければ生きていけない。

なのに少しも理解してもらえないのだとしたら、どれだけ相手を大切に思っていたとしても、一緒にいることは苦痛にしかならない。

そのことが発端でギクシャクしたり、ケンカになることも。

結果、大切な人と離れ離れになってしまう。

それがもし、どちらもセクシュアルマイノリティだったとしたら、同じXジェンダーだったとしたら、そのことで負う傷はきっと一生癒されないほど深く胸に残る。

だから、心を持った者同士が何かのキッカケで関わる機会があるのなら。どうか想像力を持って接してもらいたいと願う。

じぶんにも、そうして接しなければならないと言い聞かせたい。

これは決して他人事ではなく、ましてやセクシャリティだけの問題でもない。

性別、人種、様々なカテゴリーでの差別によって生まれるのは、不幸だけだ。

せっかく同じ星に生まれてきたのだから、違いを受け入れ楽しむくらいの心の豊かさがあれば良いなと、わたしは思う。

みんなが幸せになれる世界が望ましい。

だからこれからは、微力でも何かじぶんにできることをしていきたい。

みんなが幸せになれる世界を作る。

それはきっと、心あるわたし達にしかできないことだから。